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ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

堅そうな本かと思いきや、意外にも分かり易く、興味深い内容。GOOGLEもYAHOOも同じ様な会社かと思いきや似て非なる業態らしい。ううむ。
おとなり日記で偶然発見した元ソニーミュージックエンターテイメント社長丸山茂雄氏のブログを最近興味深く読んでいたが、本書108ページに丸山氏のmF247の事が書いてあった。ひとりでも多くの人に新しいアーティストの音楽をまず聴いてもらいたいという目的で展開される「無料ダウンロード」という試み。「配信もいいけどインターネットを新しいモノを生み出す道具として使おう」「アップルコンピュータが日本でスタートするという事から、日本のマスコミがこのところ、どのサイトが優位で、どのサイトが100万曲用意したが、まだこのサイトはまだ20万曲しか用意していないとか、そんな話でもちきりです。でもこういった話題の中に、音楽のにおいがまったくしません。(中略)音楽ビジネスを担う人達が、インターネットの利用の仕方を有料配信のところにだけ焦点を当てている事に、大きな不満を感じています。(中略)「配信」には新しいモノを生み出すという思想は何も無く、過去の財産をどのように運用するかという、まるで金融業者が、お金を取引しているように見えます。」という丸山氏の発言。素敵だ。そこには音楽に対する『愛』がある。