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ひまわりの花

ひまわりの花

甲斐よしひろの名著「荒馬のように」でジャックスの存在を知ったのは中三の時でした。
初めてジャックスを聴いたのは高校の時だったでしょうか、、、
甲斐よしひろ渋谷陽一(どっちだったか失念)のFMサウンドストリートで流れている拍子のずれたようなこれまで聴いた事のない彼らの音楽を聴いて「なんじゃこれは!」と衝撃を受けました。
その頃は早川義夫さんはすでに本屋さんになって10年以上経っていて、もう音楽界に戻ってくる事は無いだろうと雑誌等で書かれていましたので、当時の音源だけでも、、、とセコハンレコード屋を回りました。今ならどこでも手に入るんでしょうけども。
僕が今の職業を選択したのも早川さんが音楽をやめて本屋のおやじになったという事に影響を受けています。
弊社の流通センター研修中に「早川書店」宛の宛名紙を盗んで帰ろうと思いましたが、未遂に終わりました。簡単に印刷できるそんなものですら当時は欲しがっていました。
94年に復活すると聞いた時は驚きました。
すぐプレイガイドにすっとびました。
意外にもチケットはあっさり入手できました。
だけど、「堕天使ロックとか、今演ったらちょっとダサくなってしまうんじゃないだろうか」とか思っていました。
しかしそれは要らぬ心配でした。新しいとか古いとかではありませんでした。
堕天使ロックのイントロから歌が始まった時、両腕に鳥肌が立つのが分かりました。
初めて観た早川義夫は少年の様でした。メンバー紹介以外一切のMCは無く、一曲一曲をしっかりとうたっていました。

最後の曲が終わると早川氏は客席に向かって深々とお辞儀をしました。
アンコールに応えなかったのも「予定調和」を嫌ったのでしょう。
あれほど誠実な、でも何かが迫ってくるようなライブに出会ったことはそれ以後もたぶんありません、、、