読了【36】
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/02/20
- メディア: 単行本
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ひとりの幼児を死に追いやった、裁けぬ殺人。街路樹伐採の反対運動を起こす主婦、職務怠慢なアルバイト医、救急外来の常習者、事なかれ主義の市役所職員、尊大な定年退職者……複雑に絡み合ったエゴイズムの果てに、悲劇は起こった。残された父が辿り着いた真相は、罪さえ問えない人災の連鎖だった。遺族は、ただ慟哭するしかないのか? モラルなき現代日本を暴き出す、新時代の社会派エンターテインメント!
今年読んだ中で一番。吉田修一の「悪人」を思い出す。
最終章は無い方がよかったのでは。
救いの無さは湊かなえの「告白」以上だと思う。