読了【10】

船に乗れ! (3)

船に乗れ! (3)

2巻で起こったことの「おとしまえ」が最終巻で付けられる。
切なくて目の奥、というか喉の奥あたりががぎゅーっと絞られるような感覚。

徹夜して3巻目を読了。

読み終えた後、しばらく、というより一日ぼーっとしてしまい、何も手につかなかった。
ぐったりしたのだろうか、それとも違う。なんか「うぁぁぁぁぁぁ・・・・」って感じになったのだ。
その日はずっと、女房に「なんか元気ないね」と言われていた。

あの頃ああすれば良かった、誰もが思う事はあるのだろうが、
あの時ああしななかったから、あの時ああしたから今の自分があるのだ。
「あの頃」の自分と「今の自分」は地続きなのだ。
無かったことには出来ないのだ。


そして今僕は僕の船に乗り、揺れ続けているのだ。ろう。