[BOOK]読了

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

この本が出版されるに当たり、配本面でとても苦労した嫌な思いがあったため、読み始めるのに何ヶ月もかかった。村上氏本人に責任があるわけではないのだけど。
「1Q84」が全然ツボにはまらず、全く期待せずに読み始めたが、かなり面白かった。
−喪失と回復−
俺はこれほど劇的な喪失は経験したことがないが、長年、少しずつ削り取られたモノを回復できないままズルズルと生きているような気がする。
だけどつくるがなぜこんな仕打ちに合わなければならなかったのか?ほかにやりようがあったのではないか?という点はリアリティを感じなかった