読了【6】

これからはあるくのだ (文春文庫)

これからはあるくのだ (文春文庫)

これは角田光代のエッセイです。「対岸の彼女」を書いた人は日ごろどんな事を考えているのか知りたくなり読みました。
彼女はRCサクセション「スローバラード」に特別な思い入れがあるらしいです。

この歌を初めて聴いたのは十五歳のときだった。ライブハウスで、あるバンドがコピーしていた。そのときは、いい歌じゃん、としか思わなかった。けれど三年後、本物の「スローバラード」を聴いて私は実に驚いた。同じメロディ、同じ歌詞の歌が全然違ったのである。泣きそうになった。声、というものがいかに力を持つものかそのとき知った。 (−本文より−)

これを読んで、あの作品の「切なさ」がスローバラードと僕の中で繋がった気がしたのです。

シングル・マン

シングル・マン

切ないアルバムです。大好きです。